奥能登・珠洲
奥能登国際芸術祭の舞台となる奥能登珠洲は、日本海に突き出る能登半島の最先端に位置します。海上交通が盛んだった時代、北前船の寄港地としても栄え、多くの文物が交易される最先端の地でしたが、陸上交通の発展とともにさいはての地になります。1954年に3町6村が合併して珠洲市となった当時の人口は38,000人でしたが、現在は約13,000人まで減少し、本州で最も人口の少ない市となりました。しかし、土地に根付いた様々な伝統や祭礼、食文化などが「能登の里山里海」として世界農業遺産に認定され、能登を代表する祭礼「キリコ祭り」が日本遺産に認定されるなど、最果て故に残された「忘れられた日本」とも言える姿が今もなお感じられる土地でもあります。