震災後70日を経た現在、①復旧の足音が聞こえ(珠洲にある県内唯一の製炭業社「ノトハハソ」の修復後初の炭出しが行なわれた)②義援金1億6057万円の配分が決まり(全壊60万円、大規模半壊15万円等)③さまざまな援助活動(スズ・シアター・ミュージアム付帯レストラン潮騒レストランの監修「ぶどうの木」による子どもへの菓子提供と、市への寄付、チャリティコンサート、展覧会等)の他、④子どもたちへの安全教室開催などの教育が始まった、などが報告されています。
嘉春佳さんによる古着で器をつくるワークショップの様子
芸術祭に向かっては、①嘉春佳さんによる「祈りのかたち」(旧上黒丸小中学校)で思い出の服を使っての器づくりが始まったこと②マリア・フェルナンダ・カルドーゾさんによる「種のタイムカプセル」(旧鵜島保育所)で1万個の松ぼっくりや椿の殻の選別が始まり、あと2万個の種集めを目標としていること③梅田哲也さんの「遠のく」(内方の旧養蚕施設)の骨格ができたことなどが進んでいます。
マリア・フェルナンダ・カルドーゾさんの作品に使う、松ぼっくりの仕分けをしてくださっている地元のみなさん
梅田さんの作業が始まった頃、屋内にツバメが巣を作り(私も見ました)その飛翔の姿が美しいとの嬉しい感想も寄せられています。
梅田哲也さんの作品展開場所、内方の旧養蚕施設
着々と準備が進められています。7月25日の金沢でのプレイベントを楽しみにしてください。
地震に負けない珠洲、元気なスズに!
豊穣の里山、里海にアートと食 14の国・地域からアーティストが集結
北川フラム