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ディレクター便り vol.6

文:北川フラム(総合ディレクター)
2023年6月28日更新

9月23日からの51日間、珠洲市内を舞台に『奥能登国際芸術祭2023』が開幕します。それにあわせて、「ディレクター便り」の連載がスタート。総合ディレクター・北川フラムが「珠洲のいま」について綴ります。

震災から50日が経過し、復旧の槌音が高くなっています。
1年前の地震で倒壊したあの春日神社の鳥居は、建設のための基礎部分が出来上がり、飯田の燈籠山祭りに向けて7月6日に完成する予定です。地震で建屋が壊れた珠洲名物の珪藻土七輪工場では窯出しが始まりました。仮設住宅が6月14日に完成し、入居が始まりました。

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春日神社の鳥居基礎部分

6月16日時点での住宅被害は全壊36棟、半壊231棟、一部破損850棟。災害義援金は6月11日時点で約8300万円で、これから対象や被害状況に応じた金額を決め早期配分されます。また、半壊建物の解体にも公費を出すことに決定しました。今回の地震は水などの流体が上昇し地下の断層がゆっくり滑るスロースリップが発生し、地表近くでひずみが起こり地震活動を誘発したのではないかと、金大、京大、東北大の研究チームが明らかにしました。

芸術祭の作品制作も本格始動しています。先週からサポーターや地元の方々と一緒に作品展開場所の掃除が行われています。

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カールステン・ニコライと杉谷一考の作品展開場所「旧粟津保育所」

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掃除してくださっている地元の方々

地震に負けない珠洲、元気なスズに!
豊穣の里山、里海にアートと食 14の国・地域からアーティストが集結  


北川フラム