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ディレクター便り vol.14

文:北川フラム(総合ディレクター)
2023年8月24日更新

9月23日からの51日間、珠洲市内を舞台に『奥能登国際芸術祭2023』が開幕します。それにあわせて、「ディレクター便り」の連載がスタート。総合ディレクター・北川フラムが「珠洲のいま」について綴ります。

震災後の珠洲の復旧は着々と進んでいるという報告です。須須神社の倒壊した鳥居の撤去が始まりました。市内十地区での防災計画の策定の年内完成を目指します。珠洲市に本社機能の一部を移したアステナホールディングスのグループ会社が復興支援として国産で唯一の「能登ラフマ茶」の商品化に入りました。震災の爪痕残る蛸島漁港に底引き網船団の10年ぶりの新船が入ったこと、等々です。

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原嶋亮輔さんの作品展開場所、吉ヶ池古民家の掃除を手伝ってくださっている地元のみなさん

芸術祭では、アーティストのワークショップや、会場となる家の掃除、作品制作が一か月後の開催に向けて一気に加速しています。また、スズ・シアター・ミュージアムで開催される田中泯さんの「場踊り-歩む」公演、さいはての朗読劇「うつつ・ふる・すず」のオンライン前売り券が1日で完売したとの報告もありました。窓口販売チケットは抽選になりますが8/31まで申し込み受付中なので、アタックしてみてください。

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泰然さんの作品制作ワークショップの様子

石川県では国民文化祭と芸術祭の会期が重なり、期待が日に日に増しているようです。私は9月2日に金沢21世紀美術館で行われる奥能登国際芸術祭サポーター説明会に参加します。 

地震に負けない珠洲、元気なスズに!
豊穣の里山、里海にアートと食 14の国・地域からアーティストが集結  


北川フラム