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ディレクター便り vol.10

文:北川フラム(総合ディレクター)
2023年7月24日更新

9月23日からの51日間、珠洲市内を舞台に『奥能登国際芸術祭2023』が開幕します。それにあわせて、「ディレクター便り」の連載がスタート。総合ディレクター・北川フラムが「珠洲のいま」について綴ります。

珠洲や奥能登の夏から秋にかけての祭りのさきがけでもある飯田町の市無形民俗文化財「飯田町燈籠山祭り」が開催されました。19日の前夜祭から20日は燈籠山と曳山のおはらいが行われ、午後には榊神輿の神遷しと、昨年の地震で倒壊し今年の祭りに向け再建した鳥居の竣工を祝い、その後の出発です。私は伺えませんでしたが、たいへんな熱気で復興への意気高いものだったとのことです。

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町に繰り出す灯籠山

この間、栗田宏一さんが飯田商店街周辺の皆さんに「能登はやさしや土までも」の説明をされたり、OBIの水野祐介さんが「4K」という作品制作で、蛸島地区での撮影が行なわれています。

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作品の説明をする作家の栗田宏一さん

明日、7月25日には金沢市の北國新聞赤羽ホールで奥能登国際芸術祭のプレイベントが開かれます。今回9月29日、30日で開かれる、さいはての朗読劇「うつつ・ふる・すず」に出演される常盤貴子さん、企画・音楽担当の阿部海太郎さんと泉谷満寿裕珠洲市長のトークショーと阿部さんのピアノ演奏がある他、私も作品内容の説明を行います。新しく出来た浅葉球さんのTシャツをスタッフが着て皆さんをお迎えするし、「潮騒レストラン」で提供されるオリジナルドリンクも一部ふるまわれる予定です。芸術祭のガイドブックも完成し、パスポートの販売も開始です。芸術祭の開始までいよいよあと2か月になり、これから奥能登珠洲は作品も充実し、皆さんの参加を呼びかけていきます。 

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北川フラム