武蔵野美術大学大学院修了。80年代の活動当初から鉄という素材に魅了され、溶断と溶接を繰り返しながら作品を制作している。素材本来の硬質感や重量感、彫刻=塊という概念からも解放され、空間を変容させていく。“場”を深く観察し、可視、不可視に関わらずそこに存在するものを取り込み、独自の世界を構築する。近年は石膏、ガラスなど異素材の作品も発表。主な受賞歴に、芸術選奨文部大臣新人賞、毎日芸術賞、中原悌二郎賞。
彫刻家 1978年岐阜県生まれ。 手を加えることで自然物が内包していたものが表出してくる現象に興味を抱き、独学で創作活動を始める。木や動物の角や骨、鉱物や土といった様々な物質を扱いながらも、透徹な視線は一貫して素材やモチーフの奥へと向けられ、形を引き出している。近年、鹿の角、骨を素材とし、身近にある草花をモチーフとした作品で注目を集める。
水鏡 Water mirror2018年水、鹿角、陶器(戸田浩二)photo by Ooki Jingu
アヤメ Iris sanguinea2014年 鹿角、鹿の骨photo by Tadayuki Minamoto