武蔵野美術大学大学院修了。80年代の活動当初から鉄という素材に魅了され、溶断と溶接を繰り返しながら作品を制作している。素材本来の硬質感や重量感、彫刻=塊という概念からも解放され、空間を変容させていく。“場”を深く観察し、可視、不可視に関わらずそこに存在するものを取り込み、独自の世界を構築する。近年は石膏、ガラスなど異素材の作品も発表。主な受賞歴に、芸術選奨文部大臣新人賞、毎日芸術賞、中原悌二郎賞。
1977年香川県出身。2002年に東京造形大学研究科を修了後、東京を中心に活動、2016年和歌山へ移住。対象の場所に赴き、その場所の特徴を現在の姿のみではなく、歴史の面からも考察し、現地の土を使い複層的な絵画やインスタレーション等を制作している。2016年以降、土、砂を主要な材料としながら、音と光を加えノスタルジックな空間を通した劇場型のインスタレーション作品として新たな表現方法を確立。近年では坂出市民美術館(香川)での個展の他、瀬戸内国際芸術祭(香川)、奥能登国際芸術祭(石川)などの芸術祭に参加。
瀬戸内国際芸術祭2019 「一雫の海」撮影:木奥恵三
坂出市民美術館(香川)「透ける表層、漂う大地」 2019年撮影:石田靖樹
奥能登国際芸術祭2017 「シアターシュメール」撮影:木奥恵三
高松市美術館 高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.06/物語る物質展示風景 2017年撮影:青地大輔
和歌山市民図書館「梛の木の下で」2020年幅21m×高さ最長3.7m