田中信行NOBUYUKI TANAKA

日本

 田中信行
1959年 東京生まれ  東京藝術大学大学院美術研究科修了
2003年 第14回タカシマヤ文化基金タカシマヤ美術賞受賞
2012年 第18回MOA岡田茂吉賞大賞受賞

アジア固有の素材である漆を一貫して表現材料として用いている。
漆の物質感から喚起される皮膜性、皮膚感、触覚性と自己の身体性を通して、生命の根源や生成に関わる原初的な記憶をテーマとして制作している。
芸術祭開催の地である奥能登は漆の産地が身近にあり、漆が塗られた縄文時代の出土品も数多く発見されるなど、長い時間にわたって漆文化が引き継がれている地域である。このような地において、漆を用いて人間の無意識の領域にふみこむような原初性を喚起する場を制作することを試みる。

【主な展覧会】
2005年 「アルス・ノ-ヴァ-現代美術と工芸のはざまに」 東京現代美術館
2007年 「六本木クロッシング2007 未来への脈動」 森美術館/東京
2009年 「漆が喚起するもの」 入善町 下山芸術の森 発電所美術館/富山
2013年 「黒田辰秋・田中信行―漆という力―」豊田市美術館/愛知
2015年 「シンプルなかたち」 森美術館/東京
東京国立近代美術館、金沢21世紀美術館、豊田市美術館、メトロポリタン美術館、フィラデルフィア美術館、ビクトリア&アルバート美術館他、国内外の多数の美術館に作品がコレクションされている。   

展示作品

作品No.20触生—原初—

奥能登は、長い時間にわたって漆文化が引き継がれる地域である。珠洲に隣接する輪島は、漆の産地として名高い。一貫して漆と向き合ってきた作家は、漆の物質感から喚起される皮膜性、皮膚感、触覚性を通して、生命の根源や生成に関わる原初的な記憶、無意識の領域に訴える作品を構想する。
展示エリア 直地区 西中町の蔵

これまでの作品

「The Tactile Memory」(2008年)豊田市美術館蔵
撮影:山本糾

「Inner side-Outer side」(2005年)金沢21世紀美術館蔵
撮影:末松真礼生

「Imaginary Skin」展示風景/上野の森美術館ギャラリー(2016年)
撮影:山本糾